尼崎市民マラソン中継顛末記
どうしても、悔しさのあまり、書きたくなったのでJG3JKG谷川さんと参加した尼崎シティマラソンでのATV中継実験の顛末をご報告します。
文章は、JA3YST尼崎クラブのHPの掲示版に掲載するつもりで書いていますので、そのつもりで・・・
11月25日は、尼崎の皆さんにたいへんお世話になりありがとうございました。特に役にも立てず、結果的におじゃま虫になり申し訳なく思っています。
- マラソンと尼崎クラブ
- マラソン大会自身のイベントとして大規模であることに、驚きました。参加者、協賛団体の多さ、ボランティアの人数と質の高さ、それらすべてが驚きでした。
- その中でも、尼崎クラブの方を中心としたハンディ機の特性を活かし、電波特性を理解した上での基地局の配置そして、いくつもの情報が輻輳する中での基地局の適切なオペレーション等々。JRYの7MHzのサバキは、あの基地局運営で腕を磨いているのか・・と思った次第です。
- それから、ハンディ機で参加されている方々の裾野の広さも、感心しました。失礼ですが、通常運用では、呼ぶのが中心と見受けられる方が、マラソン大会の中では、適切に情報を整然と送話されているのには驚きました。
事前の説明会などでの徹底や練習、経験の積み重ねなど、簡単に真似のできないものを感じた次第です。色々と勉強させていただきありがとうございました。
- ATV中継
- 今回、JRYと急遽、マラソン大会の途中経過をテレビ中継できたらいいね!との思いつきで、2週間ほど前に、決めてぶっつけ本番で実施しました。
- 結論、失敗でした。自分の段取りの悪さと技術力の無さを痛感。
- まず朝、スタート地点の尼崎記念公園のトラックに行きました。スタンドに上がって受信地点の西武庫公園方面を見て愕然としました。「そうだ・・尼崎は平地の市街地だった・・」と気付いたときは時既に遅し・・。
とりあえず、ポールを一杯にアップして色々と試しましたが、結局、スタート終了後になっても、電波は届かず・・・。撤収。同行のJG3JKGと重く感じる荷物を車に積んで、西宮サブに移動。
- 西宮サブは、武庫川が少しうねっているが、まぁまぁ見通しで電波は飛ぶだろうと思い送信するがダメ!西武庫がGPでだめなのだろうと、JG3JKGにループANTを自転車で運んでもらい、何度も方向微調整すれど、結局だめ!!!!!
この間、テストに付き合ってくれたJH3HUR松井さんごめん!
- だめだった原因は次の項目と推定します。
- 西武庫公園は、武庫川に近いもののロケ自体は、すり鉢状の底にあり、土手から5階分くらい下にあること。
また東側は団地が壁になること。このことから、ダイレクトに、外部から電波を受信することはできない。
- 尼崎記念公園は、周囲のビルが高く、特に西武庫公園方面には、ビルや、各種高架があり、直接波は、照明塔の上にアンテナをつける必要が有る。
- 西宮サブでも、武庫川のうねりから、河川敷の下からは、西武庫公園方面は、見通しできない
- 対策案
- 西宮サブ〜西武庫公園だと、強ゲタと受信プリ+指向性ANTで、なんとかうつるかもしれない。
- 西宮サブ側は土手の上から送信を行う。カメラと送信機を結ぶ、手法を検討する必要あるが、土手の上からの映像でも、まぁないよりいい?
西武庫公園側も、受信設備は、指向性ANTで土手の上で受信する。そののち、プロなら映像信号変換と増幅して同軸ケーブルでおろしますが、いたずらで、UHF帯を利用して中継送信で本部に送信する手もあるか・・
- 基本的に、ATVは、かなりクリアな信号が必要で、見通しでの通信が必要と考えます。動画をリアルタイムに送りますので、占有周波数が広いだけでなく、その電波を完璧に近く送り届ける必要があります。
- 1Wの430ハンディで交信できることが前提となるくらい
- また、勉強して、出直し?(どうかなぁ)・・・・。
JE3LGJ(村上和隆)